当院での “美しいインプラント” について
ポイント
歯ぐきのボリュームの成熟とコントロール
最終的なフィニッシュのセラミック歯と歯ぐきの境目をなるべくきれいに見せたいと考え、インプラント埋入後は、仮歯(TEK)にて歯ぐきのボリュームの成熟および、コントロールを行っています。
技工物の精度の高さ
より自然な色合い、左右対称(シンメトリー)となるように。歯の先部分の透過部(マメロン)、今回の一番のポイントとなる立ち上がりのカーブ(右写真)。このカーブが最終セット時に歯ぐきとの境目をよりキレイに見せ、歯間乳頭やスティップリングなどの再生を促進します。
ジルコニアアバットメント・ジルコニアコーピングの使用
通常のチタンアバットメントやメタルボンドの裏打ちの金属と比べると、より自然な色合いは歴然です。生体親和性もより高く、インプラントのケースに土台となるジルコニアセラミックはかかせません。
治療計画
①右上1にノーベル・リプレイス 直径3.5mm×8mm埋入
②TEKにて歯肉の成熟および、コントロールを行った
③口腔内の天然歯をオフィスブリーチ
④インプラントには、ノーベルのジルコニアアバットメント、3Mのラヴァのコーピングを使用
天然歯には、3Mのラヴァのコーピングを使用
⑤右上1および左上1にオールセラミッククラウンをセット
より審美性の高いこだわりを
▲理想的な前歯のバランスただ単に、インプラントを埋入する時代は終わりました。
これからは、いかに見た目を美しく、より本物の歯と同じように見せるか、機能するかがポイントです。お口を開けたとき、笑ったときにいかに自然に見えるかなど、美容の観点からも「スマイルライン・Eライン(エステティック・ライン)」をより美しく見せる治療を計画していきます。
表参道インプラントセンターでは、上にかぶせる上部構造へのこだわりはもちろんのこと、歯肉(歯ぐき)のラインやボリュームのバランスも視野に入れ、インプラント治療を行います。そのための歯肉形成の治療も行い、通院中の見た目も考慮したインプラント治療をご提供しております。
歯の美しさを決める一般的な基準
表参道インプラントセンターでは、「口元のデザイン」の観点から以下のような、一般的にこの割合や比率が美しいと言われている基準を考慮して、インプラント治療だけに限らず、すべての治療においてこの基準を考慮し、治療にあたっております。
▲スマイルライン
笑顔になったときの上顎前歯の先端のライン。このラインが下唇内側ラインに沿っていると笑顔が美しく見えると言われています。
▲エステティックライン
横顔の鼻と顎の先端を結ぶライン。通称Eラインとも呼びます。ライン上の内側に唇が入ることが理想的と言われています。
▲ガムライン
歯ぐきと歯の境目のライン。このラインが左右対称の曲線だと、その歯は理想的なバランスを持っていると言われています。
▲ゴールデンプロポーション
黄金分割とも呼ばれる理想的なバランスの基準。もっとも美しく、かつバランスが取れた比率は「1.618:1」とされています。
以上はあくまでも一般的な基準であり、それ以外に、その方のお顔の形、生活スタイル、ご要望なども考慮しますので、一概にもすべての方がこの比率や割合になるわけではありません。このようなお口元のデザインを考えて治療している歯科医院は限られております。
以上、インプラントのケースを数多く行っております。
リスク副作用
- インプラントとは歯を失った場所に対し、チタン製金属のインプラント(人工歯根)を埋入固定し、その上に被せ物(上部構造・クラウン)を固定し、咬み合わせ等の口腔機能や見た目を回復する歯科口腔外科手術です。
- インプラント治療は、入れ歯・ブリッジ治療とは異なり保険適用外となります。
- 骨の成長途中のお子さんは、インプラント治療はできません。また、痛み止め、抗生物質等を使用するため、妊娠中の方、妊娠の可能性のある方、授乳中の方は、インプラント治療を控えてください。
- 心臓の疾患、骨粗鬆症などの方は、内科的な側面からインプラント治療に適さない場合があります。また、血圧の薬なども治療に影響する場合があるので、治療前に歯科医師に申告してください。
- 手術後の腫れ・痛みを伴うことがあります。個人差がありますが、痛み止めや抗生剤をお出ししております。一時的なもので、多くの場合2~3日で治まります。
- インプラントが骨に接着するまでに最低3ケ月~6ケ月程度の治癒期間を要します。また、インプラントを埋め込む骨の厚みを増やす手術を行う場合、さらに期間を要することになります。
- 歯周病のある方、心疾患、骨粗鬆症等、内科的な疾患のある方は、インプラント治療が適さないケースもあります。また普段服薬しているお薬等も治療に影響する事があります。
- インプラント手術の際に下顎神経に触れた、もしくは近かったなどの影響により、下歯槽神経の損傷(知覚異常や鈍麻)を起こす場合があります。インプラントによる神経の圧迫・損傷・切断がある場合は、インプラントを撤去します。状況によっては、経過を見る場合や、内服薬で治療を行う場合もあります。
- 上あごにインプラントを埋める際に、上顎洞を破るリスクがあります。手術した時に感染が生じると蓄膿症になる場合があります。この場合、インプラントを除去することがあります。また、蓄膿症になった場合、耳鼻咽喉科で治療を受ける必要が生じることがあります。
- お身体の状態や細菌感染により、術後インプラントが骨と結合しない場合があります。この場合、原因を取り除いてご希望により再治療を行います。
- 口腔内の衛生状態が悪い方、歯ぎしり、くいしばりの強い方はインプラント周囲炎(インプラントの歯周病)を引き起こす可能性があります。日ごろから丁寧なメインテナンスが必要となり、咬合調整やナイトガード(マウスピース)の装着も必要になる場合があります。
- 歯がない箇所のリカバリー治療では、欠損箇所のみの治療ではなく、全体の噛み合わせを考慮した方針を選択することをおすすめします。
- インプラント治療後は、定期検診とメインテナンスを継続する必要があります。インプラントは人工物であるためむし歯にはなりませんが、日ごろから丁寧なメインテナンスが必要です。また、口の中の衛生状態が悪いと、インプラント周囲炎という病気にかかる可能性があります。
初めての方でもお気軽にご相談ください。